WALKDOWN
雷虎小組
The Thunder Tiger
敢えて説明する必要もないかもしれないが、台湾のエアショーの華であるデモンストレーションチームである。私が彼らの演技を初めて見たのは、1991年の新竹基地航空ショーでのデモフライトの際である。昔、このチームがF-5Eを使用していた頃は、一般の部隊と同じ制空グレー塗装のままで区別も着かなかったが、機種を国産のAT-3に更新してからは、カラフルな塗装を纏うようになった。当初、私はこの塗装を雷虎小組のチーム専用塗装と思っていたところ、岡山の訓練用AT-3全機に施されており、そうではない事を知った。元々 AT-3練習機が配備された当初は、ジュラルミンの無地に機種がディグロといったT-33の流れをくんだ塗装であったが、何時のまにか訓練飛行隊のAT-3全機が「雷虎小組」風?の塗装に統一されていた。結局のところ 活動回数が極端に少ない彼らにとって、専用の塗装をすることは極めて無駄である事から常に使いまわしの利くよう考えられているようだ。メンバーのほとんどが岡山の空軍軍官学校の教官であり、この点では、わが国のブルーインパルスと同様だ。1999年8月のフライトを最後に活動が途絶えておりメンバーの交代も判らない為、当時のメンバーをご紹介する事にしょう。(2002年2月17日 記)
説明官 沈亮宇少校
Team Narrator
上写真の左 花蓮空軍基地にて李錦泰少校は、満面の笑みを浮かべているが これは、各メンバーの紹介時に彼が地元花蓮の出身である事を告げられ観客から一斉に拍手を受けているからである。写真右2は、ウォークダウン前に花蓮基地司令に敬礼しているシーンであるが、右手がフライトリーダーの陳文盛中校。ウォークダウンの手順は諸外国と変わらない。
私が始めて彼らの演技を見たのは1991年であった。只その時は、WALKDOWNで彼らの姿を間近にする事もなかったが、1994年花蓮でのデモンストレーションの時からWALKDOWNを始め、彼らの姿を捉えることが出来るようになった。上記は、ショー開始前に 一人一人と握手を交わし ファインダーに収まってもらったものだ。左上腕につけているPatchは、それぞれのポジションを示しているもの。尚、上写真列下段中央の徐海華少校は1997年の事故で殉職している。心よりご冥福をお祈りしたい。世界的には、決して目立つ活動の出来ない彼らではあるが、その演技テクニックは一流であり、これからの機会あるごとに素晴らしい演技を見せてくれるだろう。

申し訳ない事だが、チームナレイターの沈亮宇少校だけ白黒写真になってしまった。CCKでの撮影時、白黒フィルムを使っていた為で他意はない。・・・・対不起 只有 説明官的沈亮宇先生的照片是白黒・・・

 督導官は、組織管理上の責任者であり演技には、加わらない。林上校にカメラを向けた時も、陳中校を指して「彼らが主役だからそっちを撮った方が良いよ」と言われた。FLIGHT LEADERの陳中校は、1992年頃から領隊(フライトリーダー)を務めている。
3號機 李秀峰少校
Team #3
3號機 魏文鵬少校
Team #3
2號機 徐海華少校
Team #2
整備スタッフは、チームカラーである赤/白/青でデザインされたつなぎを身に付けている。これは国旗である「晴天白日満地紅旗」の3色を基準としたもので、台湾ではこの色の組み合わせは多い。テイク・オフは、機数3-3-1の組み合わせで飛び立ち、最後にソロが離陸する。
2002年8月11日のCCKのOHと8月17日の岡山のOHで、久々に雷虎小組の演技が一般客の前で行われた。以前5番機を担当していた花蓮出身の李さんが上校(大佐)に昇進してリーダーを務めている。両OHの出向いた友人のSteven Weng君から彼らの最新の様子が送られてきたのでご紹介しよう。何と、フライト・ジャケットはイェローを基調とし、縦にラインが入った洒落たものに変更されている。実は、この黄色はF-5Eを使用していた時代の継承でもあるのだが鮮やかである。 (Mr.Steven Weng ,Many thanks your beautiful pictures)
Thunder Tigers Member in 1994〜1997
領隊 陳文盛中校
Flight  Leader #1
督導官 林元健上校
6號機 李秀峰少校
Team #6
5號機 李錦泰少校
Team #5
BOSS
HOME
(1991〜)
Thunder Tigers Member in 2002 (Photo by Steven Weng)
6號機 劉祝廣少校
Team #4
7號機 梁榮發中校
Team #7
Opposing Solo